【マンガ】七草粥の謎
毎年七草粥食べているのに気になって由来を調べたのは初めてだったのですが、御伽草子に七草粥の由来話が書かれているなんて全然知りませんでした。よく考えると渋川版御伽草子の中でもちゃんとお話を知っているのは一寸法師と浦島太郎ぐらいで他の御伽草子はどんなお話かすらあまり知らないのでまたちゃんと読んでみようと思います。全部漫画にしても面白いかもしれません。なぜ御伽草子の中でもみんなが知っている有名作品とあまり知られていない作品があるのかその差も不思議ですね。
本来の正月は旧暦(2月)なのでその年の春の若菜を採りそれを食べて1年の無病息災を祈ったそうです。絵にはそう描いてませんが1月の寒い雪の山の中一生懸命大しゅうは神仏にお祈りしたのだと思います。
それにしても20歳は若返りすぎやろとか大しゅうは親100歳で本人何歳やねんとか色々ツッコミどころがすごいですが親孝行の大切さを説いた面白いお話でした。
来年から七草粥を食べる時にこのお話を思い出すとますます美味しく有難く頂けそうです。
参考資料一覧
正月に筋もなき者を位になし給ふを、あるためしといふ事あり。これもこの時より始まれり。
藤井乙男 校註 (1922)『御伽草紙』有朋堂書店
dl.ndl.go.jp
七草草紙(校註日本文學大系)http://www2s.biglobe.ne.jp/~Taiju/nanakusa.htm
「七草なずな・・・」
唐土の鳥は大陸から日本へ疫病をもたらすものの象徴。このおまじないは豊作を祈るだけでなく、無病息災を祈る意味も込められています。包丁の背でたたいて音を出したり、七草を七回ずつ合計四十九回たたいたりと、たたき方は地域によって違いがあります。
百瀬義行/絵 柳原一成/監修(2008)『おもひでぎょうじ 』 普遊舎 P86
七草粥はもともと、中国で官吏昇進が決まる1月7日に、薬草の若菜を食べて立身出世を願ったのが起源といわれています。
新谷尚紀/監修(2020)『日本のしきたりがまるごとわかる本 令和版』普遊舎 P42